よひらひらひら

自分だけの句を日記代わりに。

     秋出水

       


        🐇     旅先の夫とぢこめし秋出水


 ニュースを聞いていると、北海道の登別が記録的豪雨に襲われていると告げていた。
思い出したこの句。
もう何十年も前の事、北海道を旅行中の夫が登別温泉で宿泊をしていた時、秋出水に出くわした。


朝、目が覚めると、ホテルの窓から見える景色が一変をしていたそうだ。
眼下の五階建ての病院が三階まで浸水をしている。
かの有名な混浴の露天湯があるホテルが水に浸かっている。
私も登別温泉には行ったことがあるので、水害の見舞われた登別の景色が想像できた。
夫の旅行の行程はくずれた。ほうほうの程で帰ってからも、今も時々あの時の凄まじい自然の脅威を語る。


その登別が、昨夜のニュースで避難勧告を告げていた。
今年の北海道に及ばず日本列島の災害。
いつ我が身辺に起こっても不思議ではない。