よひらひらひら

自分だけの句を日記代わりに。

    薺

                     


     🐇 薺咲く多甚古村はこの辺り


 ずいぶん古い昔の句。
なずな、ぺんぺん草、三味線草、野があれば、土があればどこにでも咲いている春の草花。
とある結社の主宰が 薺と多甚古村の取り合わせが面白と選評に。
こうやって写真に写すと、可愛い花である。


>「多甚古村」は井伏鱒二の小説の題名。
南国の海辺の村、多甚古村に起った喧嘩、醜聞、泥棒、騒擾など、庶民の実生活が軽妙に描かれ、これに対するに苦労人で平和を愛する甲田巡査の思いやりある暖かい心情を配置して、山あり川ありといった人生縮図を描いた。


甲田巡査が住んでいた実存の場所 徳島県の片田舎で詠んだ。