よひらひらひら

自分だけの句を日記代わりに。

登り窯

      


      🌻     老鶯や古墳のごとき登り窯    


      🌻     陶屑を捨つる窯裏夏の萩


      🌻     碧く光る窯のビードロ風涼し


  昭和60年の8月号の俳誌に入っていた。
鳴門の窯元へ吟行に行ったのであろう。
季語を探してこれと思うのを、、、見たままを説明をしている。


先日見に行った窯場も、その頃と少しも変っていなかった。


      🍒    窯番の交代が来る茅花風


      🍒    窯守の阿波の訛や涼しかり


      🍒    梅雨晴や薪くべ窯の炎々と


三年ぶりなる、登り窯に火が入っていた。
三日三晩寝ずの番をして、窯の火がおとろえないように観察しつつ、窯を守るそうである。
火の具合によって焼きむらがあったり、又は火の強さで面白い作品が生まれるらしい。
重要な窯の火の番である。



       🍒    老鶯や大麻山に窯火立つ