多佳子忌
☆ あぢさゐやきのうの日記はや古ぶ 橋本多佳子
> 紫陽花を詠った句の中で最もこの句が好きである。
あぢさゐ きのう このひらがなが、揺れ動く心を表している。
昨日は憎んだけれど、一晩すれば、また恋しさがつのる。
あなたのことが胸の中に巣食っている。
それとも、昨日の自分に決別をして、新しい一歩を踏み出す。
日記に書いた時の心と今の心境と。
この句が、俳句への出発点であったことを、私は忘れている。
紫陽花の別名は (七変化) とも。
🐢 多佳子忌や多佳子に似たる母偲ぶ
しりとり俳句から生まれた句である。
たまたま、その日は多佳子の忌。
どなたかの句を繋いで、作った。偶然に生まれた句である。
多佳子の写真を見るたび、母に良く似ていると思っていた。
多佳子のように、金持ちではない。才能もない。
無学で貧乏の母であった。顔のみ多佳子に似ている。
しりとりで出てこなければ、母の顔は多佳子によく似ているで終わっていた。
「母さん ありがとう。」
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