よひらひらひら

自分だけの句を日記代わりに。

六月

                           


             🐇      モディリアーニなきさう六月の画廊    


> 「モディリアーニ」の描く人物の表情は、まさに「泣きさう」な感じなのですが、それだけだとよくある発想に過ぎません。「六月の画廊」という措辞と組み合わせることで、「泣きさう」のイメージが後半にささやかな影響を及ぼします。「六月の画廊」そのものが六月の雨に包まれていて、「モディリアーニ」の絵も「六月の画廊」も「泣きさう」という措辞にひたひた濡れている感じ。この句も「六月」という季語が動きません。
     (夏井いつき 選評)



    
            🐇     玻璃けぶる梅雨の画廊のモディリアーニ   


> 20数年前の句。全く自分自身の類想句。
感性があると選者が、、、、それが潜在をしていて同じような句に。