よひらひらひら

自分だけの句を日記代わりに。

ひまわり   🌻

      

     

     (中原淳一の向日葵と乙女を描いた挿絵)



     🌻    向日葵のみな海に向く港かな   


> むかし見た山陰地方のどこかの港にこんな景があった。
ひなびた古い漁港であろうか。
向日葵の咲く漁港として名代な所かもしれない。
至るところ向日葵が植えられていて、それがみんな海に向いている。じーんと暑さのこもる港の風景としての向日葵の点描である。
     (豊川湘風 選評)


古い俳誌にこのような選評を書いて下さっていた。
俳句は発表をすると、独り歩きを始める。
自分の思いと別の景色として受け捉えられる場合が往々にある。
この句も20年も前の句であるから、どこで詠んだか記憶には無い。
選者の方の思い出の風景と重なった、嬉しい選評である。


     ⁂    海望む小さな城や夾竹桃    


     ⁂    合歓の花カーブミラーある県境    


同時にこの句も発表をしていた。
季語が動く。旅吟であろう、、、思い出せない。
今読むと拙いな。